俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

雪の積もった道を歩き、玄関へと向かう。その時、ドサッと何かが倒れる音が後ろから聞こえた。

「リリー!おい!大丈夫か!?」

振り向くと、冷たい地面に倒れたリリーをアレックスが起こそうとしている。俺の背筋が凍りつきそうになった。

「リリー!!」

自分でも驚くほどの大きな声が出た。リリーに駆け寄り、顔を見る。リリーの顔は真っ青で、体が小刻みに震えていた。

「とりあえず部屋に連れて行った方がいいネ!」

リリーの様子を見たリーが言う。

「わかった。部屋を暖めるよ!」

「氷を用意します!」

イワンと小町が家の中へと入っていく。

「リー、リリーは大丈夫なのか?」

リリーをラス国に行った時のように、横抱きにする。元気なリリーがこんなに弱っている姿を見るのは初めてだ。不安が募る。

「とりあえず、寝かせて診察するネ!あと本人からどんな症状があるのか聞かないといけないネ…」

リーの表情もいつも以上に固い。

ジャックが扉を開けてくれたので、立ち止まることなく家の中へ入ることができた。そのままイワンに案内され、客専用の寝室へと向かう。

三階の奥にある客室は、家具などはオレンジや黄色など暖色で揃えられていた。

ベッドにリリーを寝かせ、布団をかける。小町が氷のうを用意してくれたので、おでこにそっと乗せた。熱が、かなり高い。