俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

ステンドグラスの窓がとても美しい美術館だ。建物は黒く、その黒がステンドグラスの輝きを引き立てている。

「……とてもきれいだね……。ゲホッゲホッ!」

リリーが咳き込みながら言う。しかし、その目に元気がなくても楽しんでいることは間違いないようだ。

「本当ですね。きれいです」

ジャックもみんなも目を細めて窓を見つめる。しばらく見つめた後、俺たちは中へと入った。

美術館の中に入った瞬間に、暖かい空気が俺たちを包み込む。その温度に安心した。

入館料を払い、パンフレットを片手にみんなは好きなところを見に行く……と思ったら、「団体行動ってことで」とアレックスが言い、みんなで一緒のところを見て回ることになった。

リーが言ったことを、みんなで守ろうとしているのだと俺はすぐにわかった。リリーはいつもと違う光景に戸惑っているが……。

美術館は、一般の客も多く訪れていた。迷惑にならないように絵を見て回る。

美術館に展示されている絵は、どれも平和につながるようなものばかりだ。しかし、退屈だとは思わない。むしろ嬉しかった。

世界中の人々が手をつないでいる絵、家族が笑いあっている絵、地球を抱きしめている天使の絵ーーー。

「……こんな平和に、なっていくといいなぁ……」