俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「本人が受けたくないと言うなら、無理強いしてはいけないネ。もし、私がリリーを無理矢理診察したら、私はただの犯罪者になってしまうネ!」

リーはそう言いながら、リリーを心配そうに見つめる。明るく振舞っているように見えなくはないが、誰が見ても無理をしているとわかる。

「リリーくん、今回は観光せずにもう国に帰った方がいいんじゃない?風邪引いてるんだと思うよ」

長かった会議がようやく終わった後、リリーにイワンが話しかける。

「そうですわよ!ずっと咳き込んでいて心配ですわ!」

「リリーさん、無理は禁物ですよ?」

フローレンスや小町も心配そうに話しかける。しかし、リリーは「大丈夫だよ!」と言い力のない笑顔を見せた。

「私の国は寒くないから、体が驚いてるだけだよ!もう少ししたら慣れるはずだから…」

何かに必死の表情を見て、俺たちはそれ以上強くは言えなかった。

「リリー、本当に無理だけはするなよ!」

アレックスが言う。リリーは黙って頷いた。



次の日、今日も外は一面真っ白に包まれている。音が聞こえなくなるほどの大雪だ。

ホテルのロビーに集合し、俺たちはロール国観光へと向かうことになった。

「まずはこの国最大の美術館に行こう!すごく広くてきれいなんだ〜」

イワンが貸切にしたバスの中ではしゃぐ。こんなイワンを見るのは初めてかもしれない。