俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

頑丈な煉瓦造りの家が窓の外を流れる。道を歩く人々はみんな分厚いコートやマフラーで身を包んでいる。外は雪で覆われているから当たり前だが…。

「こないだ学校で体育の鬼教師の授業があったんだけど、授業をサボったふりして鬼教師に仕返ししてやったんだ！」

「どうやってやっつけたんだネ？」

「鬼教師が生徒にいちゃもんつけて怒鳴ってる時に、こっそり背後に回って膝カックンしてやったんだ！」

「そんなことして後で怒られなかったのカ？」

「みんなは大爆笑してくれたけど、先生は大激怒！後で外を五十周も走らされた」

「そりゃあそうなるネ！」

笑い声を堪えながらリーとアレックスが話す。

「私、最近おいしいカフェを見つけましたの。お紅茶がとてもおいしいんですわ！」

「紅茶といえば、ギール国へ行った時に飲んだ紅茶もおいしかったですね」

「ええ。あの時の紅茶はおいしかったですわ！あとお菓子も！」

「ギール国のスコーンおいしいですよね！ラス国だとマカロンが好きになりました！」

フローレンスと小町が楽しげに話している。

二人がけの席に座っている四人は、楽しげに会話をしているが、一人がけの席に座る俺たちには会話がない。