俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「でも、それだったらどうするの?タンバリー国まで来た意味がなくなっちゃったね」

イワンがおもしろそうに笑う。俺はため息をつく。

発案者が肝心の情報を知らなくてどうする!と怒鳴りたくなったが、それを何とか堪えた。

「どうするの〜?俺、学校をサボって来たんだけど……」

アレックスの顔が珍しく真面目になる。

「リーバスさん…」

暗くなりかけた空気の中で、ジャックが恐る恐る口を開いた。俺を含め、全員がジャックを見つめる。

「リーバスさんはリリーさんの家、知ってるんじゃないですか?対策本部の議長だけに、僕らのことが書かれた資料をもらったんですし……」

ジャックの言葉に、リーが「それならきっとわかるネ!」とリーが安心したように笑う。

全員の安心した目が突き刺さる。

「……まあ、たしかにみんなの住所などは書いてあったが……」

「じゃあ、その住所を教えてよ〜!」

アレックスが言う。しかし、俺の頭の中には肝心の住所が出てこない。