俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「ここで会えたんも何かの縁ですし、よかったら一緒に回りませんか?」

井村の言葉に、リリーが「回る!」と大きく頷く。まあ、桜花国でできた大勢の友人たちと回るのも悪くはない。

「よろしく頼む」

俺がそう言うと、太郎さんが「イエッサー!隊長!」と敬礼し、新喜劇の役者たちとリリーが笑った。



太郎さんたちは、毎年この祭りに新喜劇の役者たちと来ているようで、人混みの中を優雅に泳ぐように進んでいく。

「あれ、やりましょか」

新喜劇の役者の一人が、射的を指差す。棚には指輪やコマなどの小さなものもあれば、ぬいぐるみなどの大きなものもあり、景品は様々だ。

「よ〜し!景品取れんかった奴が全員にから揚げとかき氷を奢ること!これでええか?」

太郎さんがそう言うと、新喜劇の役者たちは負けられないとばかりに目に力が入った。

「私もやる!」

リリーがそう言い、偽物の銃を手に取る。

「お前、使い方を知っているのか?」

答えはわかっているが、一応訊いてみた。

「知らないよ〜」

……予想通りの答えだな。

「こうするんだよ!」

新喜劇の役者が使い方をリリーに教える。リリーは首を傾げながら銃を構え、一発撃つ。玉は全部で四発ある。