俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」




五日後、俺や小町たちはタンバリー国を訪れていた。

目的は、リリーにサプライズでパーティーを開催するためだ。リーの提案だ。

小町とアレックスとリーは船で、俺とフローレンス、ジャック、リー、イワンは列車でタンバリー国へとやって来た。

「それで、リリーの家はどこなの?」

待ち合わせ場所のカフェで小町たちと落ち合い、昼食を食べながら、アレックスが今回の発案者であるリーに訊ねた。

リーはパスタを口に入れ、咀嚼し、飲み込んで口を開く。

「リリーの家なんて、知らねえヨ!私は案を出しただけネ!」

もしもこれがコメディ映画なら、俺たちは全員椅子から転げ落ちていただろう。

「えっ……知らないの?私、てっきり知っていると思いましてよ〜」

フローレンスがジェラートをすくったスプーンを落とし、呆れる。

「私も知ってるかと思いました…」

小町がそのスプーンを拾う。「ありがとう」と言い、フローレンスはスプーンを受け取った。