俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「そうですね…私は、たこ焼きとりんご飴がオススメです。とてもおいしいですよ!」

「よし!じゃあ早速買おう!」

リリーが俺を引っ張ろうが、俺は何も言えない。体中が熱く、まるで砂漠の中を歩いているようだ。

「おじさん!たこ焼き二つ!!」

「はいよ〜!あんたら、外人さんだね?楽しんでいってよ〜」

「は〜い!」

リリーがたこ焼きを受け取り、俺に一つ渡す。気がつけば、小町とジャックの姿がない。

「…リーバス、さっきから無言だけど体調悪い?」

心配そうな表情にリリーはなる。俺は首を横に振った。

「いや…その…大丈夫なんだ…。ただ、少し…手が…恥ずかしくてな……」

小声でそう呟く。祭りの喧騒にかき消されるはずなのに、リリーは「やっぱりダメだよね…」と手を離した。

その刹那、俺はリリーの手を掴んでいた。リリーが驚いたように俺を見つめる。

「あっ…!いや…その…何だかおかしいな…。恥ずかしいのに、離れるのは嫌だとは……」

顔が一気に熱くなる。顔をそらすと、リリーの視線が刺さる。それは刺々しいものではなく、優しくくすぐったいものだった。