俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

俺は黒い浴衣を、ジャックは紺色の浴衣を着つけてもらった。

寝る時以外に和服を着るのは、この国に来た初日以来だ。

「わあ〜!かっこいい!」

「お似合いです」

赤い金魚柄の水色の浴衣を着た小町と、青や黄色の蝶々柄の白い浴衣を着たリリーが、俺たちを見て言う。

「ありがとうございます」

ジャックが少し照れた様子で言った。

「リーバスが夜じゃないのに和服着てるの、初日以来だよね!本当にかっこいいよ!」

リリーが笑って言う。リリーに褒めてもらえたことに、胸が温かくなった。

「そうか?」

「本当だよ!自信持って〜」

リリーが決して嘘をつかないことは、とっくの昔に知っている。だからこそ、俺はリリーの言葉の一つ一つが特別に感じた。

旅館の外に一歩出ると、浴衣を着た人々が祭り会場に向けて歩いていた。その誰もが楽しそうに笑い、話している。

「わあ〜!みんな着ている浴衣が違うね〜」

「女性の浴衣は、とても華やかですね」

道を行く人々を見ながら、リリーとジャックが楽しそうに言う。

「お祭りの会場に近づけば、もっと色んな方に出会えますよ!」

小町が笑う。俺はふと、昼間のことを思い出した。

「リリー、人が多いしはぐれるなよ」