俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「それでは行きましょう」

小町の後を、何気ない会話をしながら歩く。十分ほどでその商店街は姿を見せた。

肉屋、魚屋、八百屋、服屋、本屋……。様々な店が道の両側に並んでいる。祭りがあるからか、商店街の道は人であふれていた。

「とても活気がありますね」

ジャックが物珍しげに辺りを見渡し、小町に行った。

「他県からも、観光で多くの方が訪れているようです。ですが何もなくてもここは賑やかですよ」

小町が嬉しそうに笑った。

「小町!あれ何?」

リリーが小町の腕を引っ張り、ある店へと連れて行く。

「こら!勝手なことをするな!」

俺とジャックは慌てて後を追った。

店の中には、様々な種類のお菓子や見たことのないおもちゃが並んでいる。店主であろうおばあさんは、俺たちの姿を見て驚いていた。

「ここは駄菓子屋ですね。主に小学生などを対象にお菓子などを売っているんです」

「へえ〜…。うちの国にはないなぁ〜」

リリーが瓶に入ったラムネを見つめながら呟く。たしかに、こんな店はドリス国やタンバリー国では見たことがない。

「小町ちゃん、そちらの方々はお友達かい?」

おばあさんが小町に訊ねる。小町は「はい、そうです」と答えた。

「外国の方々なんだね」

俺やリリー、そしてジャックをおばあさんはじっくりと見つめる。

「うん!桜花国には初めて来たよ!ご飯おいしいし、着物きれいだし、みんな親切だし、とっても楽しい!!駄菓子屋も初めて見た!こんなに安くお菓子とか売ってるなんて見たことない!すごい!」

リリーがはしゃぎながらおばあさんに話す。緊張や恥じらいは一切皆無だ。