俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

広間に笑いが起こる。久しぶりの笑いだ。

「みんなはどの料理を作ったの?」

リリーが訊ねると、みんな微笑みながらリリーに教え始めた。みんなリリーの笑顔を見れてとても安心したようだ。

「僕はシチューを作ったよ〜。野菜たっぷりで栄養満点だよ!」

にこりとリリーに笑いかけながら、イワンが言う。

「私は、エビのチリソース炒めを作ったヨ!ピリ辛でおいしいネ!!」

リリーの皿にエビを乗せながら、リーが言う。

「俺はハンバーグを作ったよ!ソースも自分で頑張って作った!」

「へえ〜偉いね〜」とリリーがアレックスの頭を撫でる。アレックスは嬉しそうに目を細める。俺は……少し、モヤモヤした。

「私は茶碗蒸しを作りました。あまり上手ではないかと思いますが……」

小町が自信なさげに言う。リリーはすぐに茶碗蒸しを口に入れ、「おいしいよ!」と言った。

「ありがとうございます」

小町は優しく微笑んだ。

「僕とフローレンスさんは、デザートの方を担当しました。僕が作ったのは、チョコレートプディングです」

「私は、ストロベリーパイを作りましたわ」