俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

未成年のアレックスと小町はオレンジジュースを、俺たちは美しい赤に染まったワインをグラスに注いだ。

「乾杯!!」

本来はグラスを当てて乾杯するのはいけないのだが、今日は何もかも自由だ。

チン、という音が部屋に響く。

「さあ、食べましょう!異国の料理が揃っていますよ!」

ジャックと小町が皿とフォークを配る。

「わあ〜!どれもおいしそう!」

見たことのない料理がテーブルには並んでいる。俺を含め、みんな自国の料理を作ったのだ。

「今日の主役はお前だ。だから、お前が先に選べ」

俺がそう言うと、リリーは「本当!?嬉しい!」と言いながら、ジャガイモとソーセージの炒め物を皿に入れた。俺の作ったものだ。

偶然とはいえ、リリーが一番最初に俺の作った料理を食べてくれるのは嬉しい。

「これ、誰が作ったかわかるよ〜」

一口食べると、リリーは俺を見つめて笑う。俺の鼓動がまた早まった。長く笑顔を見ていないと、少し笑顔を向けられただけで顔を赤くしてしまう。

「これ、リーバスが作ったんでしょ?味でわかるよ〜」

「……当たりだ。すごいな」

「おお!リーバスが褒めてくれた!感動して泣きそう……」

「おい、何だその反応は!」