その人物は、屋敷の一室でライナとルーファスとともに話し合いをしていた。それは、未来につながるとても重要な決断なのだ。間違いや失敗は決して許されない。
「では、一週間後の会議で全てを終わらせましょう」
その人物がそう言うと、ライナが「お待ちください!」と声を上げる。
「あなた様はそれでよろしいのですか?もう会えなくなる可能性もあるのですよ?」
ライナの目には涙が浮かんでいる。その人物は、柔らかな椅子から立ち上がり、その涙を拭い微笑む。
「……私は、もう満足しました。想いを伝えてしまえば、別れが辛くなると自分が一番わかっています。これでいいのです」
その人物は、ルーファスに深く頭を下げた。
「私のわがままを聞いてここまでしてくださり、誠にありがとうございます。あなたがいなければ、世界平和対策本部はこの世に存在しませんでした。このご恩は、一生忘れません」
ルーファスは首を横に振る。
「私を動かしたのは、他でもないあなた様自身です。……最後まで、リリー・オクトとして対策本部にいてください」


