俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「えっ…?なん…で…?何でみんなが……?これって夢!?」

「夢じゃないです。現実ですよ」

小町がクスクスと笑う。

ドアが開き、メイドが半分申し訳なさそうに、半分楽しげに入ってきた。

「お嬢様を驚かせたいとやって来たんですよ」

「もう!!本当にびっくり〜!!」

リリーが久しぶりに明るい声を出す。俺はほっとし笑みを浮かべた。

部屋はきれいに飾り付けされ、テーブルにはそれぞれが作った料理が並べられている。

「これ、みんなが作ってくれたの?」

リリーは部屋を見渡し、目を輝かせる。その表情に、思わず懐かしさを感じた。

「そうだよ!大変だったんだよ」

アレックスが答える。リリーの顔は明るさを増し、二ヶ月俺たちに見せなかった笑顔を向けた。

「……ありがとう!」

俺の胸が高鳴る。心臓の鼓動が早まり、リリーを抱きしめて離したくないと思った。

「さあ、主役が来ましたし、パーティーを始めましょう!」

フローレンスが空のワイングラスをみんなに配る。俺たちだけでなく、メイドにもだ。