俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

虐待されていたわけじゃない。暴力を振るわれたことなどないし、豪華な食事を食べさせてもらい、天蓋付きのベッドで眠り、煌めくドレスや宝石で私はいつも着飾られている。

それでも、私は自分がなぜこんな場所で生きているのかわからなかった。そして、それを知りたかった。

両親は、私を冷たい目で見る。兄弟は付き人付きで街へ出かけられるのに、私は許されない。私は、家と庭から一歩も外に出ることを許されなかった。まるで監獄の囚人のように監視され、自由など存在しなかった。

ピアノ、ダンス、様々な学問を詰め込まれ、息苦しい日々が続いた。私は何も言わず、誰にでも従順に微笑むことを教えられた。

そんな私は十歳になったとき、街へと続く秘密の隠し通路が自分の部屋にあることを知った。部屋に置かれた暖炉の壁が外れるようになっていて、そこから外へ出られるのだ。

私は早速ドレスから地味な衣装に着替え、生まれて初めて外の世界に飛び出した。

街は私の家と同じくらい人であふれていた。でも、私の家のように冷たくはない。みんな笑顔で、生き生きしていて、私の求めているものであふれていた。