俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「しかし…俺はダンスなど……」

周りを見ると、みんなとてもうまい。いくら自由に踊ってもいいと言われても、ダンスをしたことなどないのに恥ずかしい。

「大丈夫だよ!ほら、忘れちゃった?リーバスも踊れるじゃない!」

リリーが笑う。そして、俺はラス国でのことを思い出した。パーティーに行くために、みんなでダンスを練習した。……リリーと二人で踊った。

俺は思い出しながら体を動かす。お辞儀を互いにした後、リリーの華奢な体に腕を回し、ゆっくりと踊る。

「リーバス、とっても上手!」

リリーが俺を見上げて笑った。嬉しくて、胸が高鳴る。好きな人に言われただけで、こんなにも心は変わるのだ。

「そうか?」

しかし、その嬉しさを出すことはできず、俺はいつものように答える。でも、リリーは笑顔を向けてくれる。

それが、心地よかった。

それからも、遊園地のアトラクション等を楽しんだのだが、リリーは少し目を離すとすぐにみんなを巻き込んで踊ったり歌ったりして新しい友人を増やしていく。

勝手な行動なのだが、今回はみんなが楽しそうなので大目に見てやろう。

くるくると回ってはしゃぐリリーを見ながら、俺は頰を赤く染めた。



それは、昔の記憶。まだ私が十歳になったばかりの頃。

私のいる場所は、いつも暗くて冷たかった。天井には豪華なシャンデリアが輝き、メイドや執事が大勢いるのに、自分の家や部屋を心地いいとは思えなかった。

まるで、私はここに存在しないかのように自由を奪われて生きていた。