俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「お嬢様が忘れ物をしたので届けに参りました」

ライナはそう言って、小さな箱を手渡す。

「ありがとう…」

リリーは嬉しそうにそれを受け取った。

「えっと…ライナさん…でいいの?」

アレックスがぎこちなく訊ねると、ライナは「はい。ライナと申します」と微笑む。アレックスは安心したように笑い、話し出した。

「今からさ、みんなで遊園地にでも行こうかなって思ってるんだけど、ライナさんも一緒に行かない?」

「大勢の方がきっと楽しいですわ!それに、ライナさんともっとお話ししたいですもの!」

フローレンスがライナの手を取る。ライナはちらりとリリーを見た。

「ダメなんて言うわけないよ!ライナも観光楽しもう!」

リリーは笑う。そういう優しさに、俺の胸はまた温かくなっていく。

「はい!」

ライナと一緒に、俺たちは遊園地へと向かった。



みんなで楽しく回る…はずだったのだが…。

「わあ〜!!楽しい!!」

リリーの髪が風でなびく。その無邪気な笑顔に胸は高鳴るのだが……。

「リリー!もう少し回すのを緩めろ!気持ち悪くなるだろう!」

俺の大声に、他の客が笑ったのは気のせいではないだろう。