俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

授業は順調に進み、休み時間が訪れた。

休み時間、俺たちは生徒たちに囲まれて質問ぜめにあってしまった。

「会議ってどんなことしてるの?」

「民族衣装ってどんなものを着てるの?」

「母国語で喋ってみて〜!!」

気がつけば他の教室の生徒もいる。ニヤニヤしながらこっちを見るアレックスに、「アレックス、何とかしろ!」と俺は言った。

「リーバス、警察でしょ?これぐらいの野次馬には慣れなきゃ!」

いつもの笑顔でリリーが訳のわからんことを言う。

「リーバスさん、人気ですね」

普段人をからかうことなどない小町までそんなことを言う。…たしかに、俺の周りに人が集まっているのは事実だが。

「うわ〜!ムッキムキ!」

「大胸筋!大臀筋!」

「刑事さ〜ん!」

俺がため息をついていると、「違うよ!リーバスは刑事じゃなくて交番勤務のお巡りさんだよ!」とアレックスが言い、みんなが驚くといういつもの展開となった。

リリーたちは最初は大人しくしていたものの、問題行動をすぐに起こしてくれた。

音楽の授業では、フローレンスとリリーを中心に二つのチームに分かれて歌合戦が始まり、(止めようとしたが、先生に「おもしろそう!」と言われてしまった)、化学ではイワンとリーが毒薬を作ろうとしたり、(俺が説教をするとクスクスという笑いがあちこちで起きた)、昼休みには小町が差し入れで持ってきたおにぎりの取り合いが始まってしまった。