俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「……さっきまでは行きたがらなかったのにね〜」

イワンが苦笑する。そして、みんなで階段を降りていった。



アレックスの通うワール高校は、アレックスの自宅から歩いて二十分ほどのところにある。

「わ〜!!これが学校…!初めて見る!」

大きな門のある学校の姿が見えると、リリーの顔が一気に笑顔になった。

「……お前は一応大人なんだから、はしゃぎすぎて物を壊したりするなよ」

俺がそう言うと、リリーは「は〜い!」と笑う。でも、色々と心配なのでそばにいることにした。

門の前では、長い棒を持った恐ろしい顔つきの男性が立っていた。その人を見た刹那、「ヤッバ…」とアレックスの額に冷や汗が滲み始める。

「くおらぁぁぁ!!アレックス・ワトソン、お前今月で遅刻何度目だ!!ああん!?舐めてんのかオラァァ!!」

「ひぃぃぃぃ!す、すみません!!ごめんなさい!」

珍しく平謝りのアレックス。

俺たちが怒られているわけではないのだが、びくりと肩が震えた。

「リリー、大丈夫か?」

男性が怒鳴った瞬間から俺の腕を掴んでいるリリーを見る。リリーはまだ怯えた目をしていた。

「……どうしよ……怖い……怖い……」