俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「リーバス!!」

リリーのことを考えていた俺の肩を、アレックスとリーが叩く。

現実に戻ると、みんなが俺を心配げな表情で見つめていた。

「リーバスくん、どうしたらいいのか指示をしてくれない?君、こういうのは得意でしょ?」

イワンが俺を見つめ、言う。俺は慌てて咳払いをし、頭の中で考えていた指示を出した。

「まずは、俺とフローレンス、そしてアレックスとイワンでこの部屋の飾り付けを作る。俺たちが飾り付けを作っている間に、あとの四人はそれぞれ料理を作ってくれ。四人の料理ができ次第、交代をする。そして部屋を飾り付けよう」

「よ〜し!頑張るぞ!」

アレックスが色紙を丸めたり、折る作業を始める。イワンも紙で雪の結晶などを作り始めた。

「私はお花を用意して来ますわ!」

フローレンスはそう言って部屋を出て行った。メイドのところに行ったのだろう。

俺もリリーが喜びそうなものを考え、色紙に手を伸ばす。

頭に思い浮かぶのは、無邪気でまるで太陽の下、キラキラと輝くひまわりの大輪のような笑顔だ。