俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「アレックス、どうしたんだネ?」

リーが訊ねると、アレックスが「実はさ…」と話し始める。

「これから国語のテストあるけどさ、いつも問題文がつまらないじゃん。それで憂鬱になってたんだけど、俺がおもしろい問題文を作ってテストをすり替えたってことを今思い出したんだよ!」

「思い出したって…自分のやったことを忘れてたのかネ!?」

「はいぃぃぃぃ!記憶にございません!」

「お前は汚職がバレた政治家かイ!」

大広間に少しずつ笑いの渦が広がっていく。俺たちは安心して続きを見た。

「あっ!言ってたら先生がやって来た!このことはナイショだぜ!!」

「勝手に問題作るって…立派な不正行為だネ!えっ?うるさい?テストが始められない?先生、すみません…」

リーが申し訳なさそうに頭を下げる。

「テスト始め!」

男の人の声が響いた。テストが始まる。

「なになに…次の文章に当てはまる語句を選びなさい。『お父さんが山の中を××××歩いた』。なるほど、それで語句は……」

一、ノロノロ
二、シャカシャカ
三、ビヨンビヨン
四、ボヨンボヨン

「どれもおかしいヨ!!一番はどう考えてもただの徘徊ネ!二番はゴキブリが動いてるみたいで嫌だヨ!三番と四番はどうしたらそうなるのかわからんネ!!」

会場が笑いに包まれる。舞台そでで見ている俺たちも笑っているのだが、俺はあることに気がついた。