俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」




従業員たちの話によると、山を越えないといけない街に文族の一行が向かっている途中で土砂崩れが起こり、街に行けなくなったためこの宿に泊まるとのことだった。

事前に他の客に泊まることを説明してもらい、宴会などで使う大広間に集まってもらうようお願いした。大広間なら、舞台もあり俺たちの計画も成功するはずだ。

「よし!成功させよう!!」

舞台そでで準備を進めるリリーがみんなに声をかける。

リリーはイワンと、俺はジャックと、リーはアレックスと、小町はフローレンスとペアを組み、それぞれ練習している。

「これなら、きっと成功しますね!」

ジャックが微笑む。俺も「ああ、きっと成功するはずだ!」と力強く頷いた。

そんなことをしているうちに、ぞろぞろと大広間に朝族と文族が集まってきた。お互い睨み合い、いつ喧嘩が始まってもおかしくない状況だ。きっと先ほどまで口喧嘩はしていたのだろう。

照明がゆっくりと落ち、大広間は薄暗くなる。

従業員が舞台の横に進み出た。

「お集まりの皆様、今日はこの宿に、実はあの世界平和対策本部の方々がお泊りになられています。この事態を聞きつけ、皆さんを楽しませたいと仰っていました!」