俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

写真屋の近くに来ると、リリーをすぐに見つけた。リリーは店の前に飾られた写真を見つめている。写真は花や鳥などを写したものもあれば、家族や友人たちと撮ったものもある。

俺が「リリー!」と言いながら駆け寄ろうとしたその時、リリーに二人の男が話しかけた。俺は道を訊いたりするのか、でもリリーはどこからどう見ても観光客だぞ、と思いながら様子を見ることにした。

朱国語で二人は話しかけ、リリーも朱国語で返している。俺は何を話しているのかわからない。しかし道を訊いている、というわけではなさそうだ。

男二人は下卑た笑みを浮かべ、困ったような表情のリリーの腕を掴んだ。そしてそのまま、どこかへ連れて行こうとする。

「嫌っ!放して!!助けて!!誰か〜!!」

リリーは抵抗するが、男二人の力には敵わない。俺は怒りが沸き起こり、リリーのもとへ駆け出した。

突然現れた俺を見て、男二人は少し驚いたようだ。リリーも一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに安心したように微笑んだ。それに俺も安心する。

「女性を無理やり連れ去ろうとするのは、かっこ悪いと思わないのか?」

俺はそう言いながら、一人の男の腕をひねる。男はうめき声を上げながらリリーから手を放し、体をひねって俺を蹴ろうとした。

「…甘いな」

俺は男が蹴る前に、男を投げ飛ばした。それを見て、もう一人もリリーから手を放す。