俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

首を傾げる俺に、ジャックが言った。

「三人でお店を見ながら歩いていたら、リーバスさんが道の真ん中で立ち尽くしていたんです。呼びかけても全く無反応で…。リリーさんと一緒じゃないんですか?」

ジャックも、リーも、フローレンスも、朱国の民族衣装を着ている。三人ともよく似合っている。フローレンスが不機嫌ではないということは、あのオカマ店員の店で借りた、もしくは買ったものではないのだろう。

「リリーなら、写真屋の前を通っているのを見ましたわ。ラス国から帰った時みたいに暗い顔でしたわよ!何があったんですの?」

フローレンスが心配そうに訊ねる。俺はリリーが暗い顔をしているということを聞いて、胸が苦しくなった。好きな人には笑ってほしい。たとえリリーが俺を嫌いになっていても、笑ってほしい。

「……実は……リリーに嫌われたみたいなんだ……」

俺はさっきまで起きた出来事を話した。三人は最初不安げな表情だったが、話が進むにつれてその目を輝かせ始めた。なぜ目が輝くのか、俺にはさっぱりわからない。

「リーバス、女心がわからないとこれから大変だネ」

話し終わると、リーが呆れたように笑いながら言う。