俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

コツ、と足音が店内に響く。ピンク色の花が刺繍された短布、赤く長いスカート。

髪もきれいに結われ、俺を見つめるリリーはとてもきれいだ。……いつものような笑顔はなく、無表情だが。

「……きれいだ……」

俺がそう呟くと、リリーの頰が赤く染まる。やっぱりリリーはきれいだ。

「さっ!次はお兄さんよ!」

俺の横に二人が立ち、俺を店の奥へと連行する。そして……俺も黒い民族衣装を着せられた。黄色や赤で龍が刺繍されている。

「とっても似合うわぁ〜!!」

「それじゃあ二時間後にまた着てね!」

半ば追い出されるように、俺とリリーは店を出た。外は相変わらず賑わっている。

「リリー」

俺が話しかけると、リリーは俺を無視して歩き出してしまった。焦りと不安が募っていく。なぜリリーは怒っているのだろう…。

俺は慌ててリリーを追いかけた。



リリーはずっとうつむいたまま、俺を無視して歩き続ける。

俺は慌てて辺りを見渡し、リリーが好きそうな店を探す。すると、すぐ近くにかわいらしいクマやウサギのぬいぐるみが飾られた店を見つけた。店名は読めないが、多分雑貨屋だろう。…多分。

「リリー、お前の好きそうな雑貨屋だと思うぞ!一緒に……」