俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

横を見れば、リリーが顔を真っ赤にして怒っていた。リリーが怒っている姿を見るのは初めてだ。

「リリー?」

俺が戸惑いながら訊ねる。リリーは俺から目をそらし、腕を組んで唇を尖らせた。

俺はオカマ店員の相手をする以上に戸惑い、「リリー?」と何度も繰り返すしかできない。リリーは俺の言葉など聞こえないように、店の壁を見つめている。

こうなったのはお前らのせいだぞ、と俺は思いながらオカマ店員二人を見る。すると二人はいたずらっぽく笑いながら、リリーの両側に立ちその腕を掴む。

「えっ!?」

戸惑うリリーに店員二人は笑う。

「ごめんねぇ!あなたのナイトだったのね!からかっちゃったわぁ〜」

「お詫びにとってもステキな衣装を選んであげる!」

リリーは店の奥へと連れていかれ、残された俺はリリーが戻ってくるのを待つことにした。怒ったリリーの顔が再生される。どうしたらいいのかと俺は焦る。あのリリーが怒るとは、オカマ店員は何をしたんだ…。

「お待たせぇ〜!!」

どれほど時間が経ったのか、わからない。オカマ店員の一人が顔を出し、俺の胸が高鳴る。