俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「ここに来たら、つらいことも忘れられるネ。私はよくここに来るヨ」

リーが小町の顔を覗き込み、笑顔で言う。リーたちも新聞や俺たちの話を聞いて、事件のことは知っている。

「……そうですね」

小町は微笑む。その小さな手をアレックスが掴んだ。

「一緒に行こう!おもしろそうなお店があったよ!」

「はい!」

アレックスに手を引かれて小町は歩いていく。そして、かわいい看板の店の中へ入っていった。店の名前は読めない。

「リーバス、私たちも行こう?」

リリーがいつのまにいたのか、俺の隣で微笑む。

「あ、ああ…。そうだな……」

この笑顔を独り占めしたい……。そう思いながらリリーと歩き出した。

最初に入ったのは、朱国の民族衣装をレンタルできる店だった。「せっかくだし、着てみようよ!」とリリーが俺の手を引っ張る。「おい!走らなくてもいいだろう」と俺は言いながらも、リリーに触れられることに嬉しさはあった。

レトロな雰囲気の店の中には、色鮮やかな衣装が並べられている。