俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「××!××××××××××!××××!」

リリーは目を開けた刹那、泣きわめきながらタンバリー語で何かを叫んだ。語学力があれば、と俺は心底後悔する。

「リリー、大丈夫だ。どうした?何があった?」

内心焦りながらリリーを見つめる。俺を見つめるリリーの顔が固まった。

そして、リリーは大泣きしながら俺に抱きついてきた。突然のことに驚きながらも、嬉しいと思ってしまう。

「嫌!あんな場所に帰りたくない!!私は…もっとみんなと一緒にいたい…!!」

共通語でリリーが泣きながら言う。俺は何を言ったらいいのかわからず、ただリリーを抱きしめることしかできない。

リリーの話は続く。

「私は……ずっと一緒にいたい人がいるの!!もうこれ以上自分を押し殺したくない!!自由でいたい!!助けて!!」

俺はリリーを抱きしめる腕に力を入れる。そして、リリーの頭を優しく撫で、言った。

「……話してくれて、ありがとう。大丈夫だ。お前が望まない場所へ誰も行かせない。お前一人で、行かせはしない。だから、大丈夫だ……」

リリーを抱きしめる腕が震えた気がした。胸にあるのは、リリーを失ってしまうことの恐怖。リリーが遠くに行ってしまうのではないかという不安。

何が何でも、世界平和対策本部にリリーをいさせる、そう俺は決意した。リリーとこれからも一緒にいたい…。リリーが近くにいて笑ってくれるのなら、友人以上の関係は望まない。だからーーー。