｢ 只今 〜 ｣

｢ おかえりなさい ｣

｢ お母さん 、朝話あるって言ってたよね？何 ？ ｣

｢ まぁ座りなさい ｣ そう言ってジュースとお菓子を出してくれる

｢ 実はね 、私たち海外に行くことになったの ｣

｢ え？ ｣ 思わず 、食べていたお菓子を持っている手を止める

｢ びっくりしたよね 、一応早くて2年 、遅くて5年向こうでの生活になるわ ｣

｢ やだよ ｣

｢ でも 、おばあちゃんも福岡だし … ｣

｢ 私行かなきゃだめなの？ ｣

｢ そうね 、チケットも取っちゃったし … ｣

｢ 何で勝手に決めんの？ ｣

｢ 御免ね 、急に ｣

｢ … ｣

｢ 本当に御免ね 、会社では決められてたらしくてお母さんも昨日聞いたのよ ｣

｢ …いつから？ ｣

｢ え？ ｣

｢ いつからって聞いてんの ｣

｢ 今週の金曜日の午後のフライトで向こうに行くわ ｣

｢ わかった 、でも1つ条件がある ｣

｢ 何？ ｣

｢ 帰国した時またここで住むこと ｣

｢ ええ 、わかったわ ｣

｢ 約束だよ？破ったら私だけで意地でもこの家に済むからね ｣

｢ ええ ｣

そして 、部屋に行く

そっかあ 、奏に会えなくなっちゃうんだ私 …

そんなことを考えているうちに午後6時45分 、

お母さんが下から｢ 悠璃 〜 、ご飯よ ｣って言ってる

そして 、｢ はーい ｣ と返事をする

そして降りたは良いものの 、さっきの事がありご飯が喉を通らない

ご飯が全然減ってない私のお皿を見てお母さんが

｢ どうしたの？食欲ないの？ ｣と心配して聞いてくる

｢ ううん 、ご馳走様 ｣ そう言って部屋に行く

その後お母さんたちが何か言ってたけど無視して家を出た

奏のお母さんには行っといた方が良いよね？

そう思った私は奏の家に行き 、ピンポンを鳴らす

すると 、奏のお母さんが｢ はーい！ ｣と言いながら出てくる

｢ あら 、悠璃ちゃん 、奏なら居ないわよ ｣

｢ 今日は奏に逢いに来たんじゃなくて奏の両親にお話があり来ました ｣

｢ あらそうなの？あがってちょうだい ｣

｢ お邪魔します ｣

｢ あなた 、悠璃ちゃんが私たちに話があるみたい 、今仕事止めれるかしら ｣

｢ おお 、悠璃ちゃんじゃないか 、久しぶりだな ｣

｢ はい 、お久しぶりです 、ご無沙汰しております ｣

｢ それで話ってなんだね？手短にお願いしたい ｣

｢ お忙しい時間にすみません 、実は私日本を離れることになりました ｣

｢ あら 、そうなの？寂しくなるわね … ｣

｢ そうだな … こっちにはいつ戻ってくるのかね？ ｣

｢ 有難う御座います 、早くて2年 、遅くて5年だそうです ｣

｢ そうか … 寂しいけど 、大人になった悠璃ちゃんに会えるのを楽しみにしてるよ ｣

｢ 私もよ 、いつでも待ってるからね ｣

｢ 本当に有難う御座います！また絶対戻ってきます！ ｣

｢ ええ 、楽しみにしてるわ ｣

｢ はい！では今日はもう遅いし荷造りしたりしないといけないので帰りますね 、あ 、奏には内緒にしててくださいね ｣

｢ ええ 、でもなんで？ ｣

｢ 興味無いと思うからです 、じゃお邪魔しました ｣

ほんとに会えなくなるんだね 、後4日で

友達にも話さなきゃだよね …