「じゃあな。ちゃんと戸締まりしろよ」
「分かってるわよ。子供じゃないんだから」
「フッ。そうだな」

ーバタン、、、ー

しめられたドアにおでこを預けて、自分にしか
聞こえないように声を吐き出した


「、、、好き、、」

受け止められない零れた好きは玄関の冷たいドアに
吸い込まれていく

気付いてしまった自分の気持ち

思わず零れた好きに、あとからあとから止めどなく
溢れ出す感情は最早、自分ではコントロール出来ない