ハッとして目をそらした

本当にこのままいたら、雰囲気に飲み込まれそうだ

咄嗟にそらした私を見下ろして楽しそうに笑う
この男は、、、何を考えてるのか

私には読み取れない

だけど、一緒にいると自分が自分じゃなくなる
それだけは確信できた

乱される心に蓋をして鍵をかける

「今すぐ作るから顔洗ってこい。真っ赤だぞ」
「えっ?!」

キッチンから覗かせる眩しい笑顔は見なかったことに
して、私は急いで洗面所に向かった