シーンと静まり返る部屋中を私の甘ったるい声が
埋め尽くした

キスだけで?
信じられない、、、

やっと自由になった唇は、もっと、、、そんな
欲するセリフが今にも飛び出しそうで

それを阻止するためにギュッと唇を噛み締めた

きっと今の私は発情期の雌猫と同じ

目の前にいる無感情なはずのこの男に
抱かれたいとさえ思ってしまってるんだから

救い用のない羞恥の塊だわ

私の心中を知ってか知らずか、この男の目は
欲望を煽るように艶めいて、どちらかが求めてしまえば
箍が外れることは見てとれる