もうすぐ家に着くってとこで呼び止められる


「栞!」


ハァー。
誰よ、別れたあともしつこいんだから


仕方なく振り向く

「なに?」

やっぱりね。
さっき振りたてホヤホヤの男が一人、息を切らして
立っていた

「好きなんだ。別れたくないんだ」


あー、、もうウザったい

こういうのが一番嫌い


「私を本気にさせたら、考えてもいいわよ」
「お、おう。絶対させてみせるからな」

満足したのか、笑顔で去っていく

どうしようもない男