昼過ぎ、家から二駅先の新しく出来たというカフェに
行ってみた

途中、また面倒くさい男に捕まる

「栞、偶然だなー」

わざとらしい。

どうせ、待ち伏せしてついてきたのが関の山

「なに?」

男の顔もみずに目的地を目指して歩く

「なぁ、こっち見ろよ」

「急いでるから」

右肩をグイッとつかまれ、先に進むことを静止される

「触らないで」

手で払いのけようと左手を肩に伸ばした

ガシッ、と左手の自由を奪われて初めて顔を見た