定時の19時に終わり、メイクを直して、サラサラの髪を
クルリと束ねた

いつ、何があってもいいように余所行きの支度はしてある

ネイビーのフレアスカートに白のブラウス、控えめに
フリルもついている


「もしかして、デート?」

「ええ、まぁ。お疲れ様でした」


相田さんの冷やかしをやんわりと交わして外に出た

相田さんは、一つ上の先輩ネイリスト

正直、合わない。

というか、苦手だったりする