早々に切り上げて、俺はアイツの部屋へ向かった

何となく勘違いしてる気がした

部屋は施錠もなってなくて、無用心にも程がある

案の定、バカだの、嫌いだの、好き勝手言って
飲んだくれてる

「誰がバカだって?」

俺の声にハッとしたらしく、でも幻聴だと思ったか
気付いてない

だから、また声をかけた

「鍵開けっぱなしでガキか、まったく」

ようやく顔をあげた

ぐちゃぐちゃじゃねーか。
やっぱり勘違いして、勝手に泣いてたんだな

バカはどっちだ。
俺はお前が、、、栞が好きだ

まだ言わないけどな、、、