「一葉!これそっちに運んで!」


今日は三葉の引越しの日


まさかうちの父さんがここまで過保護だとは知らなかった


『三葉を1人にしたくない』


そう言った父さんはうちに三葉を呼んだ


深い溜息をつく


「本当は10年前にこうなってたんだから!まぁあんたも腹を括りなさい」


笑いながら母さんはそう言った


咲とちびは人の気持ちも知らないで喜んでいる




「一葉、ありがとう!私凄く幸せ!」


三葉は最高の笑顔を俺に向け部屋に入った



「一葉!」


父さんの呼ぶ声がする


「なに?」


「三葉の部屋には入るなよ!若いふたりだ、何かあったら父さんは許さない!絶対許さない!」


一難去ってまた一難……


1番の災難は父さんかもしれない


「父さん、話がある」


俺は父さんとあの公園に向かった