玄関のドアが開けられリビングに案内される



そこは父さんが座っている



両親と向かい合わせになるように俺達は座った



「……よく来てくれたね…三葉」


父さんは優しい声でそう言った


「俺達……三葉が育った施設に行ってきた」


「……あそこに?」


「あぁ、父さんによろしく伝えてくれって園長が」


「二人共……もうなんでも知っているんだな」


「まだ全ては知らない、だから今日聞きに来た……」


三葉と繋いでいた手に力が入る



お茶を入れ終わった母さんも席に着いた