家に帰ってどれほどの時間が経ったのだろう
ベッドに倒れ込んだままの状態……
まさか
あの時の男の子が一葉で
『新しいお父さん』が私のお父さんだったなんて……
水族館で隣の家族のお母さんに言われたこと
私と太陽くん陽葵ちゃんが似てるのは間違いない
だって半分血が繋がっているのだから
そしてあの時一葉に渡したシロツメクサ……
幸せになって欲しいと渡したあの花は
【復讐】の花言葉をも持っていた……
全てがそんなつもりじゃなかった
『三葉』
私の名前を読んだお父さんの声は優しかった
思い出のままのお父さんだった
だけどあの日……
お父さんが家を出ていったあの日から
私の傷が絶えることは無かった
今の私に全てを受け入れることは出来ない
私を受け入れてくれた一葉に何を話せばいいのだろう……
一葉にも一葉の家族にも
もう会わない方がいいのかもしれない
ただ……
私は一葉が好きなだけなのに……
