「大丈夫?」

陸斗が声を掛ける
俺はなんて声を掛けていいかわからなかった


「ありがとうございました……」

そう言うとガタガタと震える体を落ち着かせるように
肩を両手で抑えている小石川は教室棟の方へ歩いて行く

俺達も購買の方に向かって歩き始める


すると
いきなり腕を引っ張られてよろけそうになった


「あぶね!!」

「あの!!」



振り向くと小石川が震える手で俺の腕を引っ張っている


「先輩!!私と付き合ってください」


「……は?俺?」


隣にいた陸斗もビックリして
空いた口がふさがらないでいた