部屋に戻ると三葉が卒アルを見ていた


俺に気づくと花でも咲いたかのような笑顔で俺を見る


「あー!おそろいだ!!」


ピンクのスウェットの三葉と
黒のスウェットの俺


「おそろい2つ目だね!」


「2つ目?」


「そう!携帯もおそろい!お母さんに感謝しなくちゃ、たくさんお揃いが増えていく」


そう言った三葉がなんだか愛おしい


「何見てたの?」


「あ……勝手に見ちゃった、一葉の卒アル」


俺は三葉の隣に座り一緒に卒アルを見る


「一葉中学の時もカッコイイね!一葉の写真色んなとこに写ってる!」


「陸も居るよ、探してみて」


「えー?りっくん先輩?気づかなかった!……えーっと……」


一生懸命探す三葉


「正解は……コレ!」


「え?!コレりっくん先輩?!」


そこに写っているのは坊主の陸斗


「陸、中学ん時兄貴の影響でタバコ吸っててさ、あいつバレて坊主にさせられたんだよ」


「りっくん先輩ヤンキーだね」


クスクス笑う三葉



「ねぇ……一葉の元カノさんとかいるの?」


突然の質問に驚いた


「気になる?」


「うん!」


ニヤニヤしながら聞いた俺に真剣な顔で答える三葉



「コレが2年の時の元カノ、んで、これが3年の時の。俺長続きしなかったからその間に1人先輩とも付き合った」

俺は嘘をつかずに正直に答えた