コンコンと部屋の扉を叩く音


「はい?」


俺がそういうとゆっくり扉が開く


そこには花柄のワンピースを来た三葉が立っていた


今日着ていた服とは違う物




「……似合う?」


照れくさそうに三葉が笑う


白をベースに小さい花が全体にあしらわれたワンピースは

より一層三葉の白い肌を引き立たせた


「……可愛い」


俺の心の声は口に出ていたらしい


三葉の顔が真っ赤になった


「どう?一葉!惚れ直したでしょ!」


後ろから母さんが顔を出す


「お母さんが私のために買ってきてくれたんだって!」


「だって咲はお母さんが選んだ服着てくれないでしょ?だから三葉ちゃんに着てもらおうと思って!
なんならパジャマも買ってきた」


「パジャマ?そんな……本当にありがとうございます!」


三葉は凄く嬉しそうに母さんにお礼をする


「今度は一緒にお買い物いきましょうね!
……一葉!襲うなよ」


「……おう」


ニヤニヤしながら母さんは下へ行った


……その約束は守れる気がしない


キョトンとした顔で母さんの背中を見つめる三葉は
本当に天然記念物レベルだと俺は実感した