水族館は中学1年の時に施設の皆で行ったのが最後


太陽くんと陽葵ちゃんのおかげで久しぶりに水族館に来れた


ワクワクしていた私は太陽くんと陽葵ちゃんと一緒にはしゃいでいる


イルカショーまで後10分


飲み物を買いに行った一葉を3人で待つ



「お隣いいですか?」


「あ、どうぞ!」


私の隣の空いている席に家族が座った


「ご兄妹さんですか?お姉ちゃんといいねぇ!」


お母さんらしき人から話しかけられる


「うん!すごく楽しいよ!」
「水族館楽しい!」


「2人ともお姉ちゃんにそっくりだね!良かったね!」


兄妹では無いけれど似てると言われて少し戸惑う


「ようくんお姉ちゃん大好き!」
「ひまちゃんの方がもっと好き!!」


隣のお母さんはニコニコ笑っていた



「あー!いち遅いよ!始まるよー!」

「はいはい!ほら、ジュース!半分こな!
はい、三葉も」


そう言って一葉はジュースを渡してくれた


「弟や妹に優しくしてくれるって、いい彼氏さんね!」


隣のお母さんは私と太陽くん、陽葵ちゃんが兄妹と思っているみたいだった


確かに一葉と2人は血が繋がってないけど……
まさか私がお姉さんに間違えられるとは思ってもみなかった


兄弟がいない私はなんだか嬉しかった



「お姉ちゃん!始まるよ!!」


イルカショーが始まった