「三葉ちゃん!いらっしゃい」

一葉のお母さんは笑顔で迎えてくれる
その横でそっくりの双子ちゃんが恥ずかしそうにこっちを見ている

「三葉ですよろしくね」

双子ちゃんの目線に合わせて座り自己紹介をする


「ようくん、ごさい!」
「ひまちゃんも!ごさい!」

二人とも太陽のように眩しい笑顔でお話してくれる


「え?いち兄の彼女めっちゃ可愛いじゃん!!
どうしていち兄に……」

「こら!咲!ご挨拶しなさい」

「あ…妹の咲!いち兄の3つ下で今中学2年です!」

「小石川 三葉です!」

「三葉ちゃん今日はゆっくりしていってね」



賑やかな一葉の家族は私の理想そのものだ


施設にいた頃は下は2歳から上は高校3年生までの人が居て
皆でご飯を食べていた


皆でご飯を食べるのも1ヶ月振り


心が温まる


「お父さんがいたら凄く喜ぶでしょうね!」

「お父さん泣いて喜ぶかも」

お母さんと咲ちゃんはニコニコしながら話してる

「あ、ようくんがひまちゃんのエビフライ取ったー!!」

「こら!太陽!陽葵にごめんなさいは?!
陽葵、兄ちゃんのエビフライやるよ」

一葉も学校では見せないお兄ちゃんの顔してる


家族っていいなぁ……