高校生活にも慣れた6月

悪夢はまた私の前に姿を現す


接見禁止になっていたお母さんが突然私が生活する施設に顔を出した


園長が追い返してくれて私は会わずに済んだ

お母さんは私に謝りたいと言っていたらしい
私はまだあの日の傷が癒えず
体が拒否反応を起こす


大好きなお母さんだったはずなのに……


お母さんに居場所を知られてしまった以上
ここで生活をするのは困難だと言うことになり


私は転校することになった



園長は私名義の通帳をくれた

こそには見たことも無い桁の預金がされていた

私がコレは貰えないというと
『このお金は貴方のものだから遠慮しないで使わせてもらいなさい。』

園長がそう言ってくれたので遠慮なく受け取り
一人暮らしのために預金を使わせてもらうことにした


私のことを誰も知らない街


そこで私は新たな生活を送るようになった