それからは毎日のように叩かれた


時には棚に仕舞ってあったワインの瓶まで飛んできた


いつも優しかったお母さん


3人でソファーに座り、幸せだねっていつもニコニコしていたお父さん


あの頃の私の幸せはまるで泡のように消えていった……




日々増え続ける痣に幼稚園の園長先生は黙ってはいなかった


児童相談所の人が来て私は保護された


お母さんと離れて寂しいはずなのに


何故かホッとしたのを覚えている



保護施設の園長も先生もみんな優しかった


小中とそこで過ごし
施設の近くの高校に入学する事が決まった