「次は~。理科室の人体模型だっけ?」 「うん」 向かいながら尋ねる健に匠が答える。三人は、北側の一階にある理科実験室を目指していた。 「四番目は、お決まりのやつだよね」 健は両手を頭の後ろで組んで前方を歩いている匠の背に発する。 匠は応えるように右手を軽く揚げた。彼はサンディブラウンのカーゴパンツに薄手のクリーム色のシャツを着ている。 「周防(すおう)。下になにを着ているんだ?」 シャツの下に見える黒い生地は耕平の目には普通のインナーと違う質感に思えた。 「ボディスーツだよ」と健。