「でね。三つ目が面白いの」

 あっという間に午前の授業が終わり、健と匠は学食で語り合っていた。食事を終えた匠は約束通り、健に昼飯をおごっている最中だ。

 美味そうにミートスパゲティをがっつきながら調べた事をまくしたてる健を、白い長机に肘を突いて微笑みの眼差しを向けている。

 決してほほえましく眺めている訳ではなく、彼の食べっぷりに呆れている表情なのだが、女子から見れば溜息ものかもしれない。