~鳰都~ 守屋君と直接会って話をすることになった週末、私は守屋君が今お世話になっている場所の近くのカフェに、電車に乗ってきていた。 来る途中で、先に着いたから中に入っておく、と言っていた通り、守屋君は既に席についていた。 「ま、まだ松葉杖なんだね」 「あと二週間くらいはしなきゃいけないっぽい。毎回お風呂に入るが大変でね」 「……だ、いじょうぶ?」 「お世話になってる同僚に手伝ってもらって、何とか」