放課後。俺は恒輝の元へ行った。
「よ、葵威。どうしたんだ?」
「恒輝...、俺バスケやる資格あるかな...?」
「いきなりなんだよ、バスケまた始めんのか?」
...。始めたい...、けど、どうすればいいのか、わかんないんだよ...。
「どうしたらいい...?」
「どうもこうも、お前が決めることだろ。」
そうだけど、でも。
「そんな迷ってる葵威を求めてないぞ、楓馬は。」
頭を撫でる、恒輝。
よしっ、決めた。
「俺、また始めるよ、バスケ。」
「おう、応援行くからな。」


「昨日勧誘された、新城 葵威です。」
「やーやー、こんにちはー!来てくれたんだねっ!」
と、方を叩かれる。
「柊、誰だ?」
「いやぁ、先輩、新城は、中学時代のエースを飾った男だよ!」
...それは兄だけど。
「それは兄です。でも俺も、兄のように強くなってみせます。不束者ですがよろしくお願いします!」

幕を閉じたバスケ生活に、新たな光が見えた瞬間だった。